ループした3日間

私が子供の頃から、よく映画に連れて行ってくれた祖父。

先日里帰りした際『久しぶりに映画でも見に行くか』と誘われ映画を見に行く事になりました。

 

映画館に到着し、祖父が選んだのは「ナチス第3の男」

世代でしょうか、祖父はこの時代の戦争映画が大好きなのです。

 

映画代金は祖父の奢り。手慣れた様子でチケットを発券する姿はとても認知症とは思えない。

ポップコーンとコーラ2つを購入し、幕間の時間を楽しみます。

 

「ナチスの映画を一緒に見るのは、戦場のピアニスト以来じゃない?」

『あれは一昨年か〜』

「そうそう春休みにね」

 

時空の歪みを感じましたが、まあいいでしょう。

 

映画が始まります。

うーん…これは結構しんどい映画。重い。

 

映画の後は恒例の、祖父行きつけの純喫茶に向かいます。

私が子供の頃から映画の後はここと決まっていました。

 

マスター『今日はお孫さんも一緒なんだね』

祖父『いいだろう〜高校生にもなってジジの映画に付き合ってくれるんだ』

30歳ごま「あは、あはははは〜」

マスター『うらやましいな〜』

 

やはり時空は歪んでいるようだ。

しかしこのお店、祖父が認知症になった時点で母が根回し済み。マスターも祖父がボケているのは分かっているため『随分と老け顔の女子高生だな』などと思われる心配はとりあえずありません。

 

祖父はいつも通りのプリン・ア・ラ・モードを。

先程の映画については『何故ドイツ人がずっと英語を喋っている!ありゃ〜駄作だ』とお気に召さなかった模様。

家への土産にケーキを買い帰宅、就寝。

 

そして翌朝。私にとって悪夢のようなループが始まるのです。

 

『ごま、久しぶりに映画でも観に行くか』

 

この後私は「ナチス第三の男を観て何故ドイツ人が英語をという感想を聞きプリンアラモードを食べる」という全く同じ1日を2回、ループしたのでありました。

映画が重すぎてとても疲れたけど祖父は毎日喜んでいたよ。

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